修士課程で初めて 国内の研究会で発表をしてきた
- Research
概要
- こんにちは :) 先日、1/27 ~ 1/28 に渡って開催されたフォトニックネットワーク研究会で、この 1 年で行ってきた研究の発表を行ってきました。今回はその参加記録を残したいと思います。
参加記録
パブリッククラウドにおけるコンテナを用いたSDN光ネットワーク制御という題目でこの 1 年の成果を発表してきました。従来は単一のベンダのみで構成されていた光ネットワークを、マルチベンダな伝送装置から構成される光ネットワークへ分割を促すような研究が近年活発に行われています。イメージとしては、モノリスな Web API をマイクロサービス化するようなものです。こうして、光ネットワークが様々なベンダの装置から構成されると、新たに光ネットワークを制御するためのプラットフォームが必要となります。そこで、そういった光ネットワークを制御するための新しいプラットフォームの提案と性能評価を行うのが我々の研究です。
修士 1 年の夏前に Signal Processing in Photonic Communications (SPPCom) という国際会議で発表して以来、人生で 2 度目の体外的な学会発表でした。そのため、発表が始まる直前は少しだけソワソワして緊張しました。発表で話す原稿を考えて 10 回くらい通しで練習していたため、発表が始まってしまえば練習通りな感じでした。発表において良くなかった点を挙げるとすれば、質疑応答で完璧にディフェンスができなかったことです。ただ、修士 1 年の 12 月あたりから研究のテーマをガラッと変えていたので、国内の研究会という 1 つの着地点まで持ってこれたのは良かったです。また、共同研究者の指導教員は、自分の発表を絶賛していたのでホッとしました。
発表やそこに至るまでの感想 (Pros/Cons) は以下の通りです。
- 定期的な研究のアドバイスや研究会の申込みのアナウンスや発表のリハーサルのスケジューリングの手配などは共同研究者の方たちに非常に助けていただきました。しかし、研究の細かい方向性の決定/論文執筆とそのスケジューリング/発表スライドの作成とそのスケジューリングは全て自分で行いました。共同研究者に迷惑をかけられない駆動でこれらのスケジューリングを行っていたので、自然とメリハリをつけることができましたが、結構大変でした。放置と紙一重である (このやり方を否定しているわけではない。) ので、学生を選ぶやり方やなぁと思っていました :) そのため、社会人になったらどんなメンターあるいは Manager に師事するかはかなり重要な問題だと改めて感じました。
- 想定していなかった少々難しい質問が飛んできて、しどろもどろしてしまったのは非常に悔しかったです。ただ、それ以外の質問はサラッと答えることができたのは良かったです。(サラッと答えることができた質問をした方は、阪大の情シスの元 W 研の助教の方だったらしい。)
- 質問者や研究会全体の雰囲気を見ていると、世界で闘わないとあんまり意味ないのではないかと薄っすら思いました。指導教員が世界!世界!と言う本当の理由が少し理解できたかもしれません。
この発表で課題として痛感したことは以下の通りです。
- (アカデミック|テクニカル)ライティングの技術とプレゼンテーション能力を更に向上させたいと感じました。発表スライドに関しては、作成段階で指導教員からかなり指摘を受けたので、自分の Week Point である再度認知することができました。そのため、社会人になってこういう発表する機会があれば、果敢に挑戦していきたいです。
- 質疑応答で答えようがない質問が来たとしても、しどろもどろせず自信を持って応戦しなければならないと痛感しました。最悪、ドンピシャな回答でなくて論点を微妙にずらしてでも答えるようなファイティングポーズは見せるべきで、黙ってしまうこが一番の悪であると痛感しました。これは、場数に依存する気もするので、議論する際に日常的に意識して改善していきたいです。
最後に
- 今回の発表では、自分の発表の時間帯が朝ということもあり、聴講人数が20人ぐらいでした。これでは、注目度以前の問題なので、次はそれ以上の聴講者のいるオフィシャルな場で発表がしたいです。発表後、指導教員と雑談をしていて、学会の感想に対する怖さもありましたが、研究のやる意義や業界における自分の取るポジショニングなどに関しては思った以上に真剣に吟味しないといけないと感じました。